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Foresight in sight

ユニシス技報

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2011年11月発刊 Vol.31 No.3 通巻110号
「Web技術」

1991年に欧州原子核研究機構にて世界で初めてのWebサイトが開設されてから、20年が経ちました。WebはHTML、URL、httpという基本技術に、その後数々の高度な技術が積み重ねられて多機能化・一般化し、今日では多くの人々にとってこれなしでは過ごせない生活の基盤になっています。本号では、Web技術の歴史と、現在のWebサイトで稼働している様々な機能を裏打ちするWeb技術について解説し、Web技術に関する日本ユニシスグループの取り組みをご説明します。

Web技術の歴史 佐藤 和雄

Webが誕生して20年が経つ。Webは、はじめはサーバ上に格納されているファイル(情報コンテンツ)をクライアントが表示するだけであったが、オープン環境による技術の進化と社会的要求により、今日では単なる「情報アクセス」だけでなく「つながり」の場をも提供している。本論では、Tim Berners-Leeによって考案された基本技術−共通言語であるHTML、情報位置を示すURL、情報転送のためのhttp−を核にして発展していったWeb技術の歴史を概観し、Webを取り巻く関連技術や情報伝播の変遷について紹介する。

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消費者向けWebサイトを取り巻く環境の変化と備えるべき基本要件 渡邉 充隆

Webサイトは顧客と直接対話できるチャネルとしてビジネスの先端にある。運営者はその効果を最大化するために、Webサイトを取り巻く環境の変化に応じて常に改善を行っている。Webサイトのフロントエンド部分は、閲覧デバイスやブラウザの多様化や高機能化、コンテンツ記述技術の変革、他のWebサイトとの連携機会の増加という変化に直面している。Webサイト構築を担う者は、このような変化を認識した上で、コンテンツ運用を主眼に置いたURL設計やコンテンツ管理機構、マルチデバイスに対応したプレゼンテーション実装とセッション維持、他サイトとの連携方式などの最低限押さえておくべき要件を認識しておく必要がある。

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インターネット顧客チャネル構築を支える“リリース駆動型軽量プロセス手法” 宮脇 亨

インターネットを利用した顧客戦略の重要性が高まっている。Web2.0以降の技術進化ともに、Webマーケティング手法が活発になるにつれ、それまで一方的であった情報の送り手と受け手の関係が変化し、誰もが情報発信できる仕組みが浸透してきている。インターネットを利用した顧客チャネル構築にあたって重要な点は、Web技術をいかに統合するかと、リリース時期に対するシステム機能の価値をいかに最大化させるかである。本論では、このような特性をもつインターネット顧客チャネルの構築を支えるために、日本ユニシスグループで策定したリリース駆動型の軽量プロセス手法について紹介する。この軽量プロセス手法は、リリース価値を重視している。あらかじめ決められた計画を基に品質・コストを重視するこれまでのシステム開発とは違ったアプローチをもつ。プロセスの軽量化とともに、三つのプロセス系に分離することで、全体のプロセスをコントロールする点に特徴がある。

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Web戦略を成功に導くためのユーザインタフェース設計プロセス 有家 正博

Webは現代社会にとって必要不可欠な存在となっている。その環境下で動作するアプリケーションにおいて、ユーザビリティが確保されていることはもはや当たり前となっており、魅力的品質であるユーザーエクスペリエンスを如何に提供できるかがソフトウェアサービスの差別化要素となっている。 日本ユニシスグループは、ユーザーエクスペリエンスの実現に向けて、2011年にユーザビリティ&デザインセンター組織を設立し、ユーザ中心設計を軸としたユーザビリティサービスビジネスを本格的に開始した。 本稿では日本ユニシスグループで実践しようとしているユーザビリティエンジニアリングについて紹介すると共に、Web戦略で必要となる設計プロセスについて紹介する。

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HTML5/RIA技術の業務システムへの応用と今後の展望 川田 清忠

HTML5は、多様な先進技術を統合したWebアプリケーション・プラットフォームである。デザイン、マルチメディア、オフライン、インタラクション、コミュニケーションの機能強化が図られ、セマンティクスの新たな恩恵を享受することが期待されているが、今後の業務システム開発においては、クロスブラウザ問題の対処等の十分な準備が必要である。

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WebサイトにおけるCMSの適用指針 馬渕 康輔

CMSの適用において重要な点は、単にCMS製品を導入することではない。企業のWebサイトを主な対象とするため、セキュリティ対策やシステム障害対応なども考慮し、システム基盤から運用設計までトータルにサポートすることが重要である。そのために日本ユニシスでは、Webサイトの目的、サービスレベル、予算に応じてCMSの適用方法のパターン化が有効と判断し、コーポレートサイト型、ニュースサイト型、ECサイト型、OSS適用サイト型の四つのパターンに分類している。また、国内実績、日本語情報量、価格、機能を考慮し、推奨するCMS製品をいくつか選定している。 本論で紹介するCMSの適用パターンと適用基準を参考にすることで、CMS適用の企画立案や要件定義に役立てることができる。CMSのコンセプトや企業におけるCMS適用方法について理解を深め、適用パターンとCMS製品を適切に選定することができるようになる。

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Webサービスのためのネットワーク基盤技術 松尾 和善,室谷 亮哉

Webサービスのネットワーク基盤に要求されることは、安全性と快適性である。安全性の観点では、Webサービスを提供する側と受ける側の二つの側面から、具体的なセキュリティの攻撃や脅威、Webサービスやシステムのトレンドとその課題などを示す。そして、その脅威や課題に対して有効なファイアウォールやプロキシサーバ等のネットワーク基盤技術での対処方法について解説する。また、快適性を実現するために性能を向上させる高速化の技術として従来から存在しているWebプロキシ、SSL(Secure Socket Layer)アクセラレータ/Webアクセラレータ、CDN(Contents Delivery Network)サービスに触れる。加えて、近年導入が進んでいるWAN高速化装置のWebサービスの高速化に特化した技術を解説する。更に、クラウドコンピューティング環境におけるWAN高速化装置の対応状況とビジネスモデルの変化について言及する。今後は、スマートフォンやタブレット端末からのWebアクセスについても高速化の仕組みが実装されることが期待される。

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スマートフォンの業務利用における留意点 遠藤 英幸

タッチパネル式の大型ディスプレイを装備したスマートフォンが急速に普及する中で、スマートフォンのビジネスでの利用が始まっている。従来のモバイルPCの代替としたり、携帯性や常時接続性を活かせる業務フローへの組み込みが行われている。本稿では、スマートフォンの特性を、従来型携帯やPCと比較しながら考察し、業務利用におけるセキュリティ面での留意点を述べるとともに、発展途上にあるスマートフォンの段階的導入を提言する。

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WebマーケティングのためのCGM分析 林田 英雄

インターネット利用者の増加とともに、多くの企業がWebを使ったマーケティングを実施している。企業は商品やサービスの情報をWebに掲載するだけでなく、バナー広告、リスティング広告、メールマガジンにより情報の認知、商品の刷り込みを行い、顧客の購入意欲を高めている。Webマーケティングの特徴は、ユーザの行動がとらえられることである。店舗などでは、顧客と顔見知りになりコミュニケーションを取らなければ、認知から購買までの過程を得ることはできない。Web、メールなどインターネットを使ったコミュニケーションでは、大量の顧客を相手に企業の発するさまざまなメッセージに対する顧客の反応を知ることができる。これら顧客の反応を分析することは顧客理解につながり、商品の訴求だけでなく、商品企画、アフターサービスにも重要な情報となっている。 本稿では、インターネット上でのさまざまな媒体を整理するとともに、インターネット上のCGM (Consumer Generated Media)の分析とそれを支えるテキスト分析ツール「TopicExplorer」について述べる。

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ヒューマンコンピュータインタラクションの一事例 牧野 友紀

実環境で行動するときに、私たちは“ものの特徴”や“ことの成行き”に当たりをつけている。しかし、情報環境では、実環境と同じように当たりをつけることは難しい。当たりがつくとは、膨大なものや変動することの中に、行動する自分との関わりにおいて不変な性質を見出すことである。情報システムが行動者の特性を把握し、行動者の特性と何らか関連のある対象を選びその関係性を提示することで、利用者は不変な性質とその意味を知覚しやすくなる。本稿では、プレゼント選びの支援、旅行計画の支援をテーマにした二つのHCI (Human-Computer Interaction)の研究を取り上げ、利用者の当たりをつけることに寄与することを示す。

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